キスケのブログ

ストレスの窓口

【どっちがいい?】子育て・部下の教育。ほめるだけでいい?叱ることも必要?

f:id:BrightSide:20210624000853j:plain


会社での部下への教育。家庭での子供への教育。

「教育」と簡単に言っても、人それぞれ千差万別あり、教育する側の立場になってその難しさを実感するものです。

そんな中でもよく取り上げられるテーマ【褒めて伸ばすか、叱って伸ばすか】に関してデータを交えて綴っていこうと思います。

社内教育や子育てで悩んでいる皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

人は褒めて伸びる?

褒めてあげたいけど「褒めすぎると調子に乗るから…」と、褒めることを躊躇してしまいがちではありませんか?確かにそうなってしまう可能性は十分あります。

ではどうしたらいいのでしょうか?教育において褒める行為は制限したほうがよいのでしょうか?

 

人間は皆、褒められたい

人間にはあらゆる欲求があります。

すぐに思い浮かぶものとしては「睡眠欲」「食欲」「性欲」の三大欲求と呼ばれるものではないでしょうか?これらは生理的欲求と位置付けられますが、これよりも強い欲求をご存じでしょうか?

  1. 自己実現
  2. 承認欲求
  3. 社会的欲求
  4. 安全欲求
  5. 生理的欲求

人間の欲求は上記のように分けられるという仮説があり、1.が最も強い欲であるとされています。

今回着目するのは「2.承認欲求」です。つまり、集団や個人から存在価値を認めてもらいたいという欲求です。なので「褒められる」ということはその人から認められたという解釈となり、とても強い欲求を満たすことになるのです。

人は皆、本能的に誰かに褒められたいと思っているのです。

 

重要なのは「褒め方」

褒めてもらうことが気持ちいいことだということは分かりました。

しかし、なんでもかんでも褒めればいいという訳ではありません。大事なのは褒め方です。

結果を褒めるのではなく、過程(行動)を褒めること。それもできるだけ具体的に。

「よくできた!お前は優秀だ!」と褒めるのでは部下は「俺はできるんだ」と勘違いをしてしまう可能性があります。「○○したから良かった!君の××が実を結んだ。」といった感じです。

例としてある大学の研究結果を紹介します。『子供に対してもともと能力を褒めると意欲を失い、成績が低下する』というものです。テスト結果が良かった子供に「頭がいいね」と能力を褒めた家庭と「よく頑張ったね」と努力を褒めた家庭では、次のテストにおいて前者は成績を落とし、後者は成績を上げたのです。

この実験結果からも、褒めるときは結果ではなく過程を褒めるべきだということが分かります。

 

自尊心と学力

さらにもう一つ事例を紹介します。ある大学の学生を2つのグループに分け同じ宿題を出したそうですが、一つは「君ならできる」のような自尊心を高めるメッセージを添えて。もう一つのグループには事務的な内容と責任感の重要性を説いたメッセージを添えました。すると自尊心を高めるメッセージを受け取ったグループの学生のほうが成績が低くなったという実験結果があります。

「お前はやればできるんだ」とむやみに褒めて自尊心を高めても何も効果はなく、むしろ中身の薄い自信だけに満ちた人間を育ててしまうかもしれません。

 

 

𠮟ってはいけない?

教育するとき叱ることはいけないことなのか?叱っては優秀な部下は育たないのか?部下に嫌われるだけなのか?叱ることは相手に対する愛情なんだ!という方もいるでしょう。何が正解なのでしょうか。

 

部下は意外と叱られたい?

ある調査結果を紹介します。

新入社員に対して行ったある調査では「正当な理由があれば叱られたいですか?」という質問に対して「はい」と答えたのはなんと78.5%だったといいます。

さらに「自己成長にとって叱られることは必要か?」という質問に「必要」と答えたのは87.7%だったようです。

新入社員は、正当な理由であれば叱られてもよく、自己成長のためであると思っているのです。

 

理想的な「叱り方」

叱る場合は、褒める時よりも「叱り方」に注意しなければいけません。

叱るのであって怒るのではありません。感情に任せて頭ごなしに説教しては意味がありません。

褒める時と同じく、修正したい過程(行動)に対して指摘をすることです。例えば「これじゃあダメじゃないか!」という叱り方はNGで、「○○が良くなかったんじゃないか?」といった形で、過程を指摘すると良いでしょう。

さらに「××になってしまった原因は何だと思う?」のように相手に考えさせるような問いかけも効果的です。何が悪かったのか、自ら考えるきっかけになるからです。

 

信頼関係が第一

そもそも叱る前にあなたと部下との間に十分な信頼関係はありますか?信頼関係が成り立っていないと叱る行為は全く逆効果になることもあります。

部下に対して「期待している」「活躍してほしい」といった愛情に近い感情で接していますか?また部下からも尊敬・リスペクトされていると思いますか?

そんな関係が出来上がっていないと感じるならば、もう少しコミュニケーションをとるなどして適切な関係を築き上げることから始めましょう。

 

 

「褒める」と「叱る」で自己成長させる

褒め方と叱り方をご紹介しましたが、どちらにも言えるポイントは2つ。

  • 結果ではなく過程にアプローチする
  • 何が良かったか/悪かったかを考えさせる

結果を褒めたり叱っても、その言葉をかけられた側は「良かったんだ」「悪かったんだ」と感じるだけです。次につながりません。

過程に対して褒めたり叱ることで「こうしたのが良かったんだ。次にも活かせそうだ。」「これが悪かったんだ。次からはやめよう。」となるわけです。結果の原因・理由・対策まで考えることができ自己成長へとつながります。

 

 

まとめ

いかがでしょう?単に「褒めてはいけない」「叱ってはいけない」という訳ではなく、重要なのはその中身ということですね。

もし今あなたが、部下への教育をされている立場であったり、子供を持つ親であったなら、今一度、普段の接し方を振り返ってみてください。

あなたが部下や子供の成長のカギを握っています。