【新型コロナウイルス】怖い?ワクチンを打つのが不安な人へ ~妊娠中の妻が摂取した結果~(デマまとめと副反応について)
新型コロナのワクチン接種が広まっています。
ですが、その安全性や副反応について疑問点や不安な点が多いと思います。特に妊娠中の方やその家族は神経質になりますよね。
この記事は私と私の妻(妊婦)がワクチンを2回接種した経験をもとに書いたものですが、妊婦に限らずワクチンの不安を解消したい人に読んでもらいたいです。
どんな理由でその判断に至ったのか、私たちが集めた情報やその判断に至った経緯をまとめました。また接種後の副反応なども記載しています。接種するか悩んでいる妊婦さんやその家族の方、接種することを決めたけれど不安が拭い切れないかたのお役に立てれば幸いです。
妊娠を計画中のかたや授乳中のかたにとっても役立つ情報かと思います。
SNSなどで話題になっているデマ情報も集めましたのでご参考に!
※個人の見解を含む箇所もありますのでご注意ください。
- ワクチンに関するデマのまとめ
- 接種した人(妻)について
- 摂取したワクチン
- 接種を決めた理由
- 摂取しないリスク
- 摂取するリスク
- 【重要】胎児への影響は本当に無いのか?
- 実際の副反応
- 事前に準備しておくべきこと
- まとめ
ワクチンに関するデマのまとめ
ワクチンを恐れている人はワクチンのことを調べもせず、根も葉もないデマに流されている人がほとんどです。
ワクチンとはどんなものかも知らず「打つと××になってしまう!」と信じ切って、正しい情報を受け入れようとしません。摂取しないリスクも考えずに…
不安なら摂取しなくてもいいですが、無知で恥ずかしい人にだけはならないように気を付けましょうね。
ワクチンを打つと2年で死ぬ
ワクチンが開発されてから1年足らずでなぜ2年後のことが分かるのでしょうか?冷静になれば明らかな嘘だと分かりますよね?
おそらく『実験用ラットが2年で死ぬ』というところからきているのだと思いますが、実験用ラットの寿命が2年だからです。
ワクチンは効果がない
非常に高い有効性があることは臨床試験等のデータが証明しています。感染を完全に防げるわけではありませんが90%以上の効果があると言われていますし、感染したとしても重症化を抑える効果もあります。
従来株と比較すると変異株への有効性は落ちるとされていますが、効果が無くなるわけではありません。
ワクチンで不妊になる
この記事でも書いていますが、ワクチンが出産や胎児に影響する事実は確認されていません。アメリカの追跡調査においても「胎児や出産に影響することはない」とされています。
むしろコロナに感染した妊婦は早産や重症化しやすくなるという報告はあります。
ワクチンで遺伝子が組み換え(書き換え)られる
ワクチンの仕組みを全く知らない人が信じるのでしょう。
そもそも『遺伝子組み換え人間』って何ですか?見たことありますか?(笑)
ワクチンとはウイルス自体を弱体化、無毒化したものであったりウイルスの形の情報を体に注入することで、人間の体がそれに対する抗体を作り上げます。
ワクチンで人間の遺伝子が変わってしまうのであれば、ウイルスに感染した人はどうなるんでしょうね~
ワクチンを打つと死ぬ
確かに日本国内においてもワクチン接種後に死亡した例はあります。が、それがワクチンが原因である(因果関係がある)と結論付けられた事例は一つもありません。なのでこの件に関してはデマかどうか、まだ定かではありません。
確実に言えるのはコロナに感染して死亡した人のほうが明らかに多いということ。
ワクチンを打つと体が磁石になる(金属がくっつく)
考えた人おもしろい!
ちなみに私もワクチン接種しましたが何もくっつかなくて残念です。
※上記以外に不確かな情報等あればコメントください。間違いなどもあればご指摘ください。
接種した人(妻)について
それでは、本題です。まず、前提条件として私の妻についての情報をおさらいします。
・20代後半
・妊娠10週目 ※1回目接種時点
・おなかの中の子供は3人目(3歳と1歳の子供あり)
・正社員
摂取したワクチン
今回、私たちは職域接種にてモデルナ社製のワクチンを接種しました。
・モデルナ社製
・1回目:7月上旬、2回目:8月上旬(予定)
ワクチンの効果やファイザー社製やアストラゼネカ社製ワクチンとの違いなどについては割愛します。この記事を見ている読者さんは、それらの基本的な情報は既に熟知されているはずですので。
参考までに効果等がまとめられた記事のリンクを貼っておきます。
モデルナとアストラゼネカのコロナワクチン、効果と懸念は? ファイザーとの違いは?:東京新聞 TOKYO Web
ワクチンは感染確率を下げ、重症化リスクを抑える
接種を決めた理由
今あなたはワクチン賛成派ですか?反対派ですか?まだ検討中ですか?
摂取するかしないかを考えたときに「摂取する場合のリスク」だけを見てませんか?「摂取しない場合のリスク」も考えていますか?
私たちが摂取することにした理由を一言で言えば、「摂取しないリスク」より「摂取するリスク」のほうが本人や周囲への影響がはるかに少なかったからです。
詳しくはこのあと書いていきますが、『接種しないこと』にもリスクがあることをお忘れなく。
ただ単に「副反応あるなら打ちたくないな。」という浅はかな理由だけで判断すべきでないと思います。
また自分のことだけではなく医療関係者や飲食・観光業界の方々など、感染拡大を抑えることで助かる人がいます。感染拡大防止のために私たちができることはマスク・手洗い・ソーシャルディスタンス・会食自粛に加え、ワクチン接種です。
摂取しないこともリスクある「行動」である
「自分さえ良ければ」はやめよう
なお、ワクチンを接種した場合もしてない場合も日頃の感染対策は徹底し続けることは大前提です。
摂取しないリスク
摂取しないということは、新型コロナに罹るリスクに脅かされ続けるということです。感染対策を徹底していても感染することはあります。新型コロナに感染してしまった場合の影響について見てみましょう。
妊婦(母体)への影響
妊婦が新型コロナに感染した場合、同年代の女性と比べると重症化するリスクが数倍高くなるという報告があります。また早産になるという報告もあるようです。
胎児への影響
胎児への影響は不明です。
しかし、もし新型コロナに感染してしまった場合は次のような症状が現れます。
- 発熱
- 咳(喉の痛み)
- 倦怠感
- 下痢
- 頭痛
- 味覚/嗅覚障害
- 呼吸困難
- 胸の圧迫感
軽症であればいいかもしれませんが、人によっては中等症・重症となります。よく例えられるのが、「インフルエンザと同じがそれ以上の症状が数週間続く」といった表現ですね。また、血中酸素濃度が極端に下がるようです。
妊娠中にコロナウイルスに感染した場合でも、胎児に先天的な異常が発生する可能性は低いと考えられていますが、もし妊婦が呼吸困難な状態や高熱に見舞われた場合、胎児への悪影響は少なからずあるでしょう。
胎児が健康であるためには母体が健康でなければいけません。胎児のことを考えれば、妊婦は新型コロナウイルスをはじめとする感染症には絶対に罹ってはいけませんね。
家族への影響
我が家の場合、同居してはいないですが頻繁に接する機会の多い高齢者が2名います。新型コロナに感染すると重症化・死亡する可能性が高く危険です。
また3歳以下の子供が2人同居しています。若い年齢層は重症化のリスクが低いとはいえ感染させたくはありませんし、幼稚園などでのクラスターに繋がることも考えると何としても避けたいです。
仕事への影響
夫婦共働きなので、家族の誰かが新型コロナに感染すれば濃厚接触者として自宅待機となります。職場のかたも濃厚接触者として認定されれば、会社には少なくとも2週間程度は出社できませんし、職場全体の消毒なども実施されるはずです。
会社としては取引先などを含め、世間からののイメージダウンにもなります。
職場や会社への影響も大きいと考えます。
摂取するリスク
ワクチンを接種した場合、100%ではないですが新型コロナに感染するリスクは大幅に抑えることができます。感染したとしても重症化しにくくなるというデータも出ています。となると摂取した場合のリスクはほぼ「副反応」だけではないでしょうか。長期的な身体への影響は治験されていないのは不安要素かもしれませんが、接種人口で言えば十分すぎる数です。
それでは副反応が与える影響をみてみましょう。
妊婦(母体)への影響
既に3億回以上のワクチン接種が完了している状況のアメリカでは、ワクチン接種後の妊婦の状況などのデータを取っているようですが、ワクチンを打ったことによる大きな問題は報告されていないようです。
副反応も他の妊婦でない人に現れる症状と変わりはないです。
アナフィラキシーが発生する割合は12000回に1件と言われていて非常に稀ですし、万が一起こったとしてもすぐに医師等の対応が可能です。
主な副反応は以下の通り。
- 接種部位の痛み
- 倦怠感
- 発熱
- 頭痛
- 関節痛
- 吐き気・嘔吐
- 悪寒
胎児への影響
ワクチンの種類にはいくつかあり、ファイザー社製、モデルナ社製のワクチンは『mRNAワクチン』です。
体内で抗体を作らせるために何を注射するか?
- 生ワクチン:感染力を弱めたウイルスを注入する
- 不活化ワクチン:感染力を無くしたウイルスを注入する
- mRNAワクチン:ウイルスのかたちを決める部分(設計図)だけを注入する
mRNAワクチンはウイルスそのものを体内に入れずに抗体を作るという仕組みです。
アメリカの追跡研究での報告では「胎児や出産に対する影響はない」とされています。
私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
ちなみに生ワクチンの代表例は「麻しん/風しん」や「水ぼうそう」など。不活化ワクチンの代表例は「日本脳炎」や「インフルエンザ」など。
生ワクチン以外は原理的にウイルスに感染することは絶対にありえませんし、今まで我々は不活化ワクチンなどを深く考えず当たり前のように注射していたことを考えるとmRNAワクチンに恐れる理由が見当たらないように思えます。
ワクチンにはどのようなものがあるのですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
私たちが今まで摂取してきたワクチンと安全性は変わらない
家族への影響
副反応で発熱や倦怠感等が発現したとしても2~4日程度です。コロナに感染するよりはリスクは低いと考えます。
ワクチン接種を夫婦ともに受ける場合は、可能であれば接種日を1週間程度ずらすことで家事や看病等をカバーし合えます。
症状が重い場合も市販薬などで抑制することが可能です。
新型コロナに感染するのとは違い、事前に準備しておくことができます。
仕事への影響
副反応により業務遂行が困難になることも考えられます。
ですが、会社によってはワクチン接種日や翌日などに特別休暇を認められるケースもあるようです。摂取日に合わせてあらかじめ仕事を調整しておくことが可能です。
そうでなくても数日の休暇取得で済みますし、コロナ感染した場合の影響と比べるとはるかに小さな影響と言えます。
【重要】胎児への影響は本当に無いのか?
ワクチンとは、ウイルス自体もしくはウイルスに似たものを体に注入することで抗体を作るものということは上述しました。
新型コロナのワクチンはmRNAワクチンなのでウイルスに感染することはあり得ないということも説明済みです。
したがって、ワクチンが被接種者に与える影響は副反応のみと言えるでしょう。
では仮に妊婦が何かしらのウイルスに感染した場合に胎児への影響はあるのでしょうか?
例えば、妊婦がインフルエンザにかかった場合、ウイルスが胎盤から赤ちゃんに影響をあたえることはほとんど無いとされています。稀なケースとしては治療しないと重症化、肺炎の併発、早産の可能性が挙げられますが全て妊婦への影響ですし何らかの処置は可能です。
逆に、胎児への影響がある感染症はあるのでしょうか?
これらは胎児への悪影響があるとされています。
が、そもそもワクチンによって感染症に感染する可能性がないので関係ないかもしれませんが…
実際の副反応
参考までに、実際に摂取した後の副反応をメモしておきます。
1回目
接種直後
特に変化なし。注射部位がやや痛む程度。
接種6時間後
注射部位(左肩)が痛む。触れたり動かすと声を上げるほどの痛み。
「イタタタタタ…」 ※「タ」が多くなるタイプの痛み。タ×5回以上は不可避。
接種12時間後
引き続き注射部位の痛み。倦怠感を感じ始める。
接種24時間後
注射部位の痛み。倦怠感がピーク。ベッドで横になる。
かすかに悪寒と微熱(37.0℃)も現れたため薬(アセトアミノフェン)を服用。
数時間後、楽になったので薬は有効っぽい。
接種36時間後
注射部位の痛みや倦怠感が少し残るものの、ほぼ副反応は消えた。
通常の生活に支障はない。
接種48時間後
副反応はすべて解消。
2回目
接種直後
特に変化なし。注射部位がやや痛む程度。
接種6時間後
注射部位(左肩)が重いような違和感が出始める。
接種12時間後
注射部位が痛み始める。倦怠感が出始める。やや頭痛。
接種24時間後
注射部位が痛いが1回目のように肩が上がらないほどではない。
倦怠感はあるが、休憩しながら家事などは可能。
頭痛が強くなったので薬(アセトアミノフェン)を服用。
接種36時間後
肩の痛み以外の副反応は治まった。
接種48時間後
副反応は全て解消。
胎児の様子
接種2週間後に産婦人科にて検診。心音、エコーともに正常。
赤ちゃんは元気です!
事前に準備しておくべきこと
私たちが準備しておいて良かったことと、反省点を踏まえてアドバイスです。
- 事前に主治医に確認する
- 薬を用意しておく
- 夫婦で摂取日を1週間以上空けておく
- 摂取日から数日は予定を入れない
当然ですが、通っている産婦人科の先生には確認してください。その際、発熱した場合の薬をもらえたらもらっておくと良いです。我が家は『カロナール(アセトアミノフェン)』をもらいました。アセトアミノフェンは妊婦や小児でも使える解熱鎮痛剤です。
夫婦ともに摂取する場合は1週間くらいは摂取日を空けることをおススメします。我が家は2日しか空けなかったので、二人ともが倦怠感でダウンした日は地獄でした。
副反応はほぼ発現すると思ったほうがよく、数日は予定を入れないことが賢明です。
(感染した場合と違い)あらかじめ準備・計画しておくことができる!
まとめ
新型コロナの蔓延とワクチン接種は前代未聞の事態となっています。スピード感も大事ですが、まずは正しい情報を集めたうえで判断してください。
その際は、摂取することのリスクと摂取しないことのリスク、それぞれを自分・家族・周囲の方々への影響を考慮して適切な判断をしてください。